こんにちは、アルヴォリの萩島です。
今回も「塗り直し」のご依頼を頂きました。
お客様が永年愛用されていた漆器の塗り直しです。
今回は鎌倉彫の独特な塗りの手法である「乾口(ひくち)塗り」で仕上げて頂きました。
木地の凹凸が綺麗な陰影になる塗りの手法です。
光沢と陰影の組み合わせも素敵ですね。
■商品:お椀
■色:真朱
■塗り方:乾口塗り
「乾口(ひくち)塗り」について
下塗り、中塗りと漆を塗りを重ねた後、顔料(色)を混ぜた漆で上塗りを行う。
上塗り後、表面が落ち着いた時に、マコモ粉(植物)を蒔き付ける。
乾いた後に、陰影が付くように砥ぎ、砥ぎあがった後に、生漆を塗り拭き上げる。
古色がかった色調の仕上がりになり、彫りの陰影が際立つ。鎌倉彫の代表的な塗りの技法。