木下富雄(山中漆器)
“もっとも身近な工芸品を”
元コンピューターエンジニア。職人として独立したのは40歳と遅咲きだ。
しかし木下が取り組む姿勢と技術を見ると物事に遅いということはないと感じる。
日本一のロクロ挽きの産地として有名な石川県山中温泉の地で活動する。
ロクロで器の木地づくりをするほか、漆器作家としても漆塗りをてがける。
とてもシャイで人前で話すことはあまり得意ではない。
しかしロクロの前に座ると緊張も止まり顔つき姿勢までが変わる。
伝統を継承するという強い意思と新しい商品づくりへの挑戦心が同居する。
常識に捉われない木下の挑戦が、新たな「漆器」を創り出す。
「山中漆器職人・木下富雄」
1967年 名古屋市生まれ
1990年 コンピュータ会社入社
2004年 石川県立山中漆器産業技術センター入所
2008年 高岡クラフト展 特別賞 受賞
2010年 サッポロビアマグ ランカイ8 入選